「大学改革の迷走」読了
著者である佐藤郁哉が謝辞でも述べている「新書の一般的な基準からすれば法外とも言えるほどの分量」(付与ページ数478頁)が発行されたのが2019年11月10日。年明けに図書館で貸出しを受けた時には、先ずそのボリュームにビックリした。読み進めて感じたのは、一般的に昨今の日本企業群の代名詞や平成の形容として語られる「失われた30年」が行政やタイトルである大学をも深く侵していること。畑違いの門外漢が限られた事象を普遍化して語ることが行政の迷走を加速化していること。結果が出ない改革「で」から改革「を」の改革病は、グローバル人材育成等で語られる英語の議論にも通じると感じた。本書籍でも「失敗の科学」(2019年01月20日ブログ発信)が引用されているが、自らも畑違いの出自を再認識し謙虚に事業遂行に取り組みたいと思わされた。