時間軸と空間軸の交差の数々

日本経済新聞で紹介されていた「頼介伝」(松原隆一郎著)を漸く手に入れ読了した。著者並びに本書で取り上げられている著者の祖父・松原頼介は存じ上げないが、時間軸と空間軸を交差させて学ぶ(当法人EVEサービス)の意義や価値を再認識出来た。歴史書、伝記、日本経済新聞の私の履歴書・交遊抄もコンポーネントではあるが、筆者のいうライフヒストリー的纏め方は交差点の多層化により自身の行くべき道を考え易く参考になった。自身のヒストリーとの交差を感じた点を列記しておきたい。 
筆者は、1956年神戸生れ(私は、同年姫路生れ)
筆者の祖父である頼介が最初に挑戦したフィリピン(私は、2005/10-2008/6社長兼務)
頼介がフィリピンから帰国した神戸のイメージ 石川達三「蒼氓」(2016.11.24ブログ紹介)
頼介が戦後起業した大和電機製鋼に関連する鉄鋼技術、並びに川崎製鉄・神戸製鋼所そして山崎豊子「華麗なる一族」がモデルとする山陽特殊製鋼(1965経営破綻、大和電機製鋼の危機は1975)は新入社員以降10年近く営業として携わった業界であり、何度足を運んだことだろう。
子どもの頃、月に1度は母に連れられ神戸・元町に足を運んだものの物騒だからと足を踏み入れることの無かった新開地(大正時代後半に山口春吉、横溝正史、東山魁夷、中内功が生活していた)や「八時間労働発祥の地」(1919.9 川崎造船所 松方社長)としてのハーバーランドに立ち寄り、「利潤は将来の不確実性に耐えて商機を得た経済活動に対し与えられる」(経済政策2017)を感じてみたい。
PS。1914神戸は輸入額で全国の1/2、輸出額で1/3・・日本一の貿易港となるが、その礎である
兵庫津は平清盛が日宋貿易の拠点で整備した。

2019年02月23日