壮大な分析の結果。。

今年のノーベル経済学賞受賞者の執筆書籍として「国家はなぜ衰退するのか」(ダロン・アセモグル、ジェイムズ・A・ロビンソン著)を読了した。ノーベル経済学賞の歴代受賞者が絶賛する全米ベストセラーながら手にする機会が無かったが、今回の受賞を契機に2013年6月初版の名著に巡り合えた。自身の本棚に単行本15冊(文庫本だと43冊らしい)が並ぶ「ローマ人の物語」(塩野七生著)が文筆家によるローマ歴史物語なのに対し、経済学者による世界を俯瞰した歴史書でノーベル賞に相応しい分析内容であり、要領よく単行本上下2冊に纏まっている。個人的には双方とも人間社会の裏表とも感じた。尚ダロン・アセモグル氏は1つ前のブログで紹介したヌリエル・ルービニ名誉教授同様トルコ出身とのことで、地政学・宗教等客観的かつ多様な視点を持つのかと思わされた。

2024年12月07日