家について考えさせられる

5月2日の日本経済新聞・春秋で空き家問題(最新統計では900万戸に迫るようだ)に絡めて紹介されていた「カモナマイハウス」(重松清著)が漸く手に入り、読了した。書名に戦後復興期・江利チエミがカバーした名曲のタイトルを使用するのみならず、そこかしこに懐かしい話が盛り込まれることにより家族の器である家について考えさせられる。奇しくも断捨離思惑で引越しを考えるようになって、自身の生活スタイルが第八章にある鴨長明「方丈記」的であるかもと思わされた。

2024年11月10日