中長期的議論を期待したい
日本経済新聞9月7日の「私の読書遍歴」コーナーで大和証券グループ本社・中田誠司会長が紹介されていた「子供の貧困が日本を滅ぼす」(日本財団子どもの貧困対策チーム著)に興味を覚え、早々に入手出来たので、一気に読破した。データや海外での検証ではあるが改善への糸口が紹介されていた。奇しくも次期首相や政権を目指す選挙で多数の候補者が名乗りを上げるのは喜ばしいが、討論時間も限られた中で、限界集落と子供の貧困実態と無策による中長期の実態に対し、どのような施策で日本を蘇らせるのか?の議論に至らず目先のキャッチ―な話と相変わらずの大型投資による産業再生しか聞こえてこないような気がする。是非耳障りではあるが実態の再認識と反省から次のステップを論じ、導いて貰いたい。