飲食について改めて考える

今年は小林製薬の紅麹で一躍注目を浴びた感じだが、アジア発酵紀行(小倉ヒラク著)を読了して改めて食品やアルコールに活用される糀・麹(意味の違いは書籍をお読み下さい)の有難さと奥深さを認識させられた。日本で多く活用されている糀のルーツを探し、筆者はアジアを探訪するが、中でも自身訪れた中国・昆明、ミャンマー(VISAまで入手しながら軍の蜂起で出張見送り)、インド・コルカタを懐かしく思うと共に、ルーツとおぼしき北東インドやそれに絡んで紹介されるアンベードカル(不可触民出身ながら独立後のインドで法相を務め差別解放に尽力)等まだまだ未知の事柄も多く、発酵の奥深さに加え、時間軸・空間軸的にも日本に辿りついた不思議を感じさせる書籍であった。

2024年05月08日