55年の歳月を経て
本日未明に宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発する「SLIM」(スリム)が月面着陸に成功した。奇しくも今年は大阪で2回目の万博が開催されるが、前回の万博の前年に当たる1969年7月20日、米アポロ11号のアームストロング船長が人類で初めて月面に「小さな一歩」を刻み、万博での「月の石」は長蛇の列であった。55年を経て5ケ国目の成功は、よく言われる失われた30年の経済状況を越えた影響を感じるが、スリムの名称である英語の「Smart Lander for Investigating Moon」名の通り日本ならではの技術力と視点で探査成果を上げて欲しい。