G7広島サミットに思う
G7広島サミットは、ここのところのG7と大きく異なる1つの大きな変革を行えた会議だったように思う。コロナ明けの対面、戦禍に見舞われるウクライナ・ゼレンスキー大統領の参加、意義のあるアウトリーチ会合を通じた意図のある「つながり」等、このような困難な舞台回しが主催国・日本で実施出来たのは、長年の外相経験を通じて関係各国との関係を積み上げてきた岸田首相チームの成果と感じた。加えて議題とも大きく関係する核戦争被災地・広島での開催は、同じく世界遺産の厳島神社と合わせ経済力でG7メンバーとなりながら、その勢いを失いつつある日本の存在を異なった形で印象付けたようにも思う。加えてカジノがMICEの代名詞のように語られる中で、会場となった広島プリンスホテルのホスピタリティーは充分にその対応能力を示したように感じる。