とどけ「歓喜の歌」!
12月になるとベートーヴェン第九の合唱を聴く機会が増えるが、実際に観客を入れてのコンサート風景を見れるようになると、「歓喜の歌」のもととなったドイツ詩人シラーが、フランス革命後にドイツの学生に向けて書いた『自由賛歌(Ode An die Freiheit)』まで時間と空間を忘れた「つながり」を感じる。通常のワールドカップサッカーとしては季節外れに行われたFIFAワールドカップカタール2022でも「歓喜の歌」を聴いたように感じた。アルゼンチン代表がフランス代表との死闘を制して36年ぶり3度目の優勝を果たしたが、アルゼンチン代表は大会初戦でサウジアラビア代表に1-2の逆転負けをしてファンを驚かせ(失望させ)ている。公式戦としても37試合ぶりの敗戦だそうで、5回目の出場で今回を最後と参加したリオネル・メッシの強い思いが「つながった」ように感じた。メッシはバロンドール(世界年間最優秀選手)の最多受賞者(過去7回)であるが、世代のつながりは惜しくも準優勝に終わったフランスのエースであるキリアン・エンバペに渡されるように感じた。ロシアはFIFAの出場禁止措置により、このような世界的お祭り騒ぎの雰囲気・情報からも外れているのかもしれないが、是非先ずはX’mas停戦等の措置により心安らかな年末年始を迎えることに思いを至らせて欲しい。