歴史を考える

今年はコロナ以上にメディアを占有してきたロシアのプーチン大統領、統一教会の文 鮮明創始者とも自身とは異なった歴史観を持つと思え、この5月に発行された『歴史とは何か』新版E・H・カー(訳者:近藤和彦)を読破した。訳者が紹介する著名なフレーズ「歴史とは、歴史家とその事実のあいだの相互作用の絶えまないプロセスであり、現在と過去のあいだの終わりのない対話なのです。」「過去は現在の光に照らされて初めて知覚できるようになり、現在は過去の光に照らされて初めて十分に理解できるようになるのです。」からして、最近の技術が捉えることの出来るようになった事実(とは言いながら一方向からの発信を気に留めながら)で、現時点での拙速の終息を図ることなく、上手く次の世代につなげればと思った。自身としては法人の活動領域に関係する次のフレーズを記憶に留めておきたい。「歴史とは確定された事実の集成(コーパス)からなる」「主要大学の卒業資格候補学生が、英語以外の近代語の適格な語学力もないまま歴史学の優等学位試験の受験を許されるといった事態は、全然まちがっています。」

2022年11月19日