近代史の学び方
ロシアのウクライナ侵攻に国際社会の目線が集中される中、北朝鮮のロケット発射実験が相次ぐ。少しでもその背景や心理状態等を理解出来ないかと思い、『平壌の水槽―北朝鮮地獄の強制収容所』(姜 哲煥著、裵 淵弘訳)を読了した。先日、テレビドラマで「緑豆の花」を見た際も感じたのだが、インターネットでフェイクニュースも含め断片的な現状が流布される今だからこそ、その背景となる近代史を少し偏った視点や(許容範囲での)史実に無い人物や行動も止むを得ないとの思いをベースに整理し、伝え考えさせるドラマや書籍を紹介して貰いたいと思う。紹介した書籍は、人権擁護活動家ピエール・リグロの介在により極めて双方向の内容に思えた。「緑豆の花」は韓国ドラマなので伊藤博文等当時の日本人は加害者的ではあるが、朝鮮に根ざす文化や歴史を一緒に考える起点にはなる材料であり、欧米列強をなぞった日本では作成が難しい近代史でもあるので上手く活用出来たらと思う。