今年の月見

NASAのアルテミス計画に触発され、時間軸と空間軸を幅広く捉えようと「三体」(劉慈欣著)を読むことにした。図書館で最初に入手できたのが写真のもので三部作の途中だったようで仕切り直しは、アルテミス計画の延期と一緒になった。ただプロローグにあった「人類のコミュニケーション器官は進化における欠陥に過ぎない。脳が強い思考波を生み出せないことを補うものであり、おまえたちの生物学的な弱点のひとつだ」は極めて意味深なフレーズで、当法人が掲げるコミュニケーションやICTはグローバルに「つながる」道具でもあるが、「つながり」をしきれない現実(戦争・紛争)を毎日のニュースで知るのも事実である。今年の十五夜は9月10日らしいが、アルテミスは見れないまでも平和な社会に思いを馳せたいと思う。

2022年09月08日