明治維新のグローバル人材

天を測る(今野敏)を読了した。今年のNHK大河ドラマ「青天を衝け」は第60作(還暦?)に相応しく、明治維新という比較的近代のかつ民間人・渋沢栄一を取り上げている。読了本は警察小説で有名な筆者が初の歴史小説挑戦であるが、奇しくも同時代の役人(小野友五郎)を取り上げ興味深い上に、作者の視点のせいか一般的には明治維新では好意的に取り上げられる、勝海舟・坂本龍馬・福沢諭吉を否定的に取り上げ、主人公を持ち上げている。又、法人の目的であるグローバル人材の視点からも明治維新前後の渋沢栄一・小野友五郎・中浜万次郎を知ることにより時間の経過を考えると共に、主人公の天測の技量により空間俯瞰の重要性を再認識させられた。

2021年06月30日