大坂なおみ選手「全豪オープンテニス2021」優勝に思う

大坂なおみ選手が「全豪オープンテニス2021」に優勝した。COVID-19禍中の開催等色々思うこと盛沢山であるが、個人的にはビリー・ジーン・キングに思いを馳せた。と云うのも大会期間中、東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会の森喜朗会長による女性蔑視発言で紛糾し、後任に橋本聖子五輪相が選任されるドタバタ劇が演じられ、何となく東京オリンピック・パラリンピック競技大会開催に盛り上がりを欠く雰囲気となった。その雰囲気を一気に吹き飛ばしたのは、大坂なおみ選手の個性や活躍のみならず、ビリー・ジーン・キング選手が蒔いた種がキチンと踏襲されているからだと感じざるを得なかった。昔、機内で見た映画『バトル・オブ・ザ・セクシーズ』(2018年7月6日公開)で得た知識に過ぎないが、1970年代当時の男女賞金格差について問題提起するだけはなく、同性愛やテニス界におけるファッション革命を知ることが出来た。50年前のビリー・ジーン・キングを中心とした挑戦映画を関係者には見て貰い、言葉だけの男女平等で終わらぬ変革の証としてのTOKYO2020開催を望みたい。

2021年02月21日