緊急事態宣言発令日に読了した書籍に考える
本日、1都3県に緊急事態宣言が発令されCOVID19の影響がジワジワと日常生活に閉塞感を加えている。たまたま「昨日の世界1」(シュテファン・ツヴァイク著、原田義人訳)を読了し考えることが多かった。筆者はウィーンに生れたユダヤ人のため亡命生活で世界を転々とし、最後はブラジルで自死するが、ホテルの一室で「頭脳のうちにあるだけの回想」として纏められた内容は色濃く、昨日の世界(100年近く前)とは思えないどころか現在や今後に大いなる示唆を与える。お金が無くても豊かな生活環境を感じることが出来たであろう当時のウィーンや、亡命生活という制約がありながら歴史上の大きな転換期を幅広くグローバルに体感した内容は、正しく当法人の「時間軸と空間軸を見据えたつながり」に大いなる示唆を与える内容であり、方やCOVID19に相変わらず混沌としたままの現状を再考させられた。