荒れる春場所

大相撲の大阪場所は「荒れる春場所」と呼ばれ、番付上位が負けるいわゆる波乱の結果が多いとされていた。今年はCOVID-19の影響で無観客試合という過去最高の荒れようで開幕した。取組そのものは荒れることなく上位陣が安泰であった。COVID-19の関係もあり外出を控え、TV桟敷で観戦したが、不安情報飛び交うCOVID-19を土俵に封じ込める神事のような厳かさと、行事の隅々まで届く声や力士の肉体がぶつかり合う音は、コンサートホールでクラシックを堪能するような異なった体験となった。

2020年03月08日