夜と霧
本日、精神医学者V・E・フランクル著「夜と霧」新版(池田香代子訳)を読了した。この1月27日の日本経済新聞コラム春秋で100万人以上が殺害されたアウシュビッツ強制収容所が1945年1月27日に解放され、今年で75年がたつ式典の模様に関して紹介していた書籍である。図書館で借り易かった新版を読んだが、初版は自身が生まれた年に出版されたようである。その前年まで西ドイツ政府留学生として日本に紹介した霜山徳爾と著者の深い「つながり」によるものであることを旧版訳者のことばの「あとがき」が推察させる。内容としては日本経済新聞がコラムで警鐘を鳴らす昨今の国際情勢のみならず、その後発生した不幸にしてコロナウィルスにより楽しい旅の終点である横浜港に降り立てない豪華クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」乗客の心境をも考えさせられるものであった。