SFが描く宗教の未来

元々は日本経済新聞に小谷真理氏が選ぶ一冊として「地球壮年期の終わり」(林譲治著)が紹介されていたが、そこで紹介されていた「地球幼年期の終わり」(英国SFの巨匠アーサー・C・クラーク著、沼澤 洽治翻訳)を読了した。1969年の作品とは思えぬ先見性に驚くとともに、奇しくもアメリカで米国防総省が持つUFO資料の第1弾公開が発表され期待を込めて読み終えた。作中色々な将来像が語られる中で現在に通じるものもあるが、一番驚いたのは「完全な世俗化、非宗教の時代が来た。まだ生き残っていたのは純化された仏教」である。ある種の宗教戦争めいたアメリカ・イスラエルのイラン侵攻やロシアのウクライナ侵攻に裏書を与えるロシア正教会等、仏教は兎も角、戦争抑止や平和追及に貢献出来ない宗教は、そうあって欲しいと思った。

2026年05月25日