意外な出会い
日本経済新聞の「私の履歴書」は毎朝の楽しみの1つだが、2025年6月26日早川書房社長の早川浩氏が想定外の書籍を紹介してくれた。早川書房と言えば海外のミステリーやSFを思い起こすが、同日の記事で紹介された「悪童日記」(アゴタ・クリストフ著、堀茂樹訳)に興味を覚え入手した。一般に読む小説の文体とは異なる「即物的な文体と客観的な記述法」(と言うらしい)が戦時中の悲惨な状態をお涙頂戴に落とし込むことなく、とは言いながら読後感としては深く考えさせられる内容であった。あってはならないことだが、仮に戦争に巻き込まれれば主人公の双子や祖母のようにしたたかに生き延び、それなりに楽しみたいものだと思った。