歴史に学ぶか繰り返すか?
最近の東西冷戦時代に戻るような世界情勢を踏まえ、「リベラリズムはなぜ失敗したのか」(パトリック・J・デニーン著、角敦子訳)を読了した。高校時代現在の何の教科に分類されるのかも不明だが暗記だけして名前をおぼろげながら記憶する哲学者等の位置付けが少し理解出来ただけでも進歩かもしれないが、本書のゴールが古代ギリシャの「ポリスの生活」であるのは、現代技術の発展を活用した地域コミュニティなら納得出来るが、歴史で学んだギリシャ時代であるなら2000年超経っても学びが乏しい繰り返しと思わざるを得ない読後感であった。