一番遠くも通底するもの

9月19日のブログに続きアフリカ文学「戯曲 したい時に結婚するわ」(グギ・ワ・ジオンゴ+グギ・ワ・ミリエ著、宮本正興訳)に挑戦した。現代アフリカ文学界の巨星が民族語作家へ転身したギクユ語演劇らしいので、当方にとっては翻訳を通じても歌舞伎の理解同様文字だけで楽しむのは苦しかった。ただ出版元の三元社の多言語文学叢書としての出版は、前述ブログの雨雲出版同様有難い試みだし、巻末にある解説(ケニア近現代史の縮図)やギクユ語の理解のために(多言語社会のダイナミズム)は遠くにある存在を理解するのに助かった。

2025年10月11日