立ち止まって考える
先の参議院選挙で大きく争点化された外国人労働者問題であるが、煎じ詰めると日本人が表現として嫌う「移民」問題を整理して考えるべきと考え「移民は世界をどう変えてきたか 文化移植の経済学」(ギャレット・ジョーンズ 著、飯嶋 貴子 訳)を手に取った。付録にSAT比較が掲載され、アメリカへの入学試験が指標?と首を傾げたが、国家史(S)・農業史(A)・技術史(T)による分析と知り興味深く読み終えた。昨今疑問視されがちな多様性も、スキルの多様性(国の繁栄にとって良いもの)と文化的価値の多様性と結びついた民族的多様性(破壊的な社会的対立のより高いリスク)と纏め、書籍のサブタイトルである文化移植の経済学に期待をつないでいるように思えた。日本でも「日本語教育」を文化庁から文科省に移し、厚労省・経産省・法務省と連携を始めたし、選挙運動のさ中に「外国人との秩序ある共生社会推進室」が設立された。お役所の縦割り行政のつなぎのみならず地方の活性化に向けた、移民政策につないで欲しい。