ロシアによるウクライナ侵攻、第二次世界大戦後積み上げてきた国際秩序の今後を決めるかもしれないトランプとプーチン対談を前に両者の理解を深めるべく先ずは「プーチンに勝った主婦」（小倉孝保著）を読み終えた。主婦マリーナ・リトビネンコの頑張りにも頭が下がるが、彼女を１２年間追い続け上梓した著者にも敬意を表したい。夫アレクサンドル・リトビネンコや２０１４年７月１７日ウクライナ上空で撃墜されたマレーシア航空17便の乗員・乗客等の犠牲者を上回る死者をもってしても良い方向に向かいそうにない国際情勢ではあるが、いつの日にか彼女のロシアへの想いが変化を起こすことを期待したい。