最長?
2024年11月12日日本経済新聞記事「マスク氏登用はもろ刃の剣か AI革命、米中対立の火種に」中に紹介されていた「肩をすくめるアトラス」(アイン・ランド著)を読了した。1957年の作品なので第二次産業が核となるリバタリアニズムであるが、AI革命を核として読み替えれば現在に通用する。米国議会図書館の調査で「聖書に次いでアメリカ人が最も大きな影響を受けた本」とされるだけあって、自身が考える民主主義とは少し異なるアメリカを理解する書籍となった。ただ、その理解のためとはいえ文庫本①548ページ②591ページ③764ページ都合1,903ページ(単行本だと1270ページらしい)は自身最長ではないかと思われる小説であったが、昔お世話になった新日本製鉄のUSスチール買収を視点を変えて見る意味でも興味深く読み終えた。
現在、本棚の書籍を断捨離中であるが、長さでは最長と思っていた「吉里吉里人」(井上ひさし著)が1981年初版834ページであった。後者の方に共感を覚えるのは、社会人なりたての頃に読んだせいか、或いは幼少期の「ひょっこりひょうたん島」から培われた井上ひさし推しであろうか。